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正しい小論文教室⑥基本構成を守る

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いざ小論文を書くとき、なんの準備もなく原稿用紙にあなたの考えを書き出しても

書きあがったときに読み返してみると、、、構成がむちゃくちゃ!ということになってしまった経験ありませんか?

AO入試専門の塾などに通って小論文の練習をしている人は一度は経験があることだと思います。

また独学で勉強しようと書いて見たことがある人も、こんな経験があるかもしれません。

小論文試験担当の人は内容はもちろんですが

文章構成もしっかりと見ています。

基本構成にのっとってしっかりと書き上げられているかを評価ポイントにしています。

せっかくあなたの意見がバッチリなのに構成でマイナス評価にならないように

構成ポイントを本番までにおさえておきましょう。

いきなり書き出さない!

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小論文を書くときはいきなり原稿用紙に書き出すのはやめましょう。

せっかく意見を掘り下げて、論拠もしっかりかけていても、構成が小論文の正しい形にまとめられていなければ高得点は期待できません。

まずは何をすべきかというと、「構成のメモ」です。

まずはテーマ・問題に対してどのような意見を述べるか、その論拠は何かということどんな構成で書いていくかをメモしていくことです。

一般的に序論・本論・結論という形でメモしておくと良いでしょう。

基本構成

序論 テーマに対して「論点」と「意見」を述べる。テーマへの問いをしまして、それに対してあなたの意見を簡潔に述べる部分。(〇〇について★★だと考える) 全体の文字数の約5%
本論 序論で書いた「意見」の根拠を述べる。本論は序論で書いた意見を売らずける根拠を書いていきます。あなたの考え方、証拠などの事例を持ち出してあなたの意見がいかに正しいかを証明するポイントです。 全体の文字数の約80%
結論 あなたの意見を書く。結論は序論で述べたあなたの意見を、まとめて各部分です。序論と本論で書いたことを踏まえて、最後にはっきりとあなたの意見を示しましょう。 全体の文字数の約15%

実際に小論文を書くときは上の表を参考にしてメモします。そして肉付けしながら書いていき完成度の高い小論文に仕上げています。

構成をメモする時にチェックしたいポイントは…

  • 問題に対して意見が的を得ているか?(的外れになっていないか?)
  • 論拠と意見に食い違い、矛盾点はないか?(しっかり裏付けされているか?)
  • 具体例が問題と合致しているか?(関係性は高いか?)

AO入試に合格した構成の例

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ここでは実際にAO入試を突破した小論文の構成の形を紹介します。

どうかけば良いかわからないという方はこちらを参考にして見てください。

主張力アピール型

序論 あなたの意見を書き出す。 意見
本論 自分の意見に対する理由とその分析。 理由・分析
結論 理由を踏まえてもう一度あなたの意見を書く。 意見

思考力アピール型

序論 資料の指摘を元に現状分析を書く。 分析
本論 現状分析の中から問題を明らかにする。 問題発見
結論 問題点に対して解決策を提示する。 意見

読解力アピール型

分析した内容を元にあなたの意見を書く。

序論 最初に資料から読み取った内容を書く。 資料の要約
本論 資料の読み取り内容からあなた自身が分析したことを書く。 理由・分析
結論 意見

最後に

実際にAO入試で合格した受験生の80%以上の方は小論文を書き出す前にしっかりと構成をメモしています。

これは塾で練習するときにも必ず行うようにしましょう。毎回行うことで習慣になるので

本番緊張していても、焦らずあなたのペースで進めることができます。

正しい小論文教室⑤小論文を書くときの考え方

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小論文試験は、普段あなたが考えることがないようなテーマを与えられます。

少し小難しいような内容で馴染みのない言葉を使ったり、考えたりするので

あなた自身の意見を書くのはなかなか難しい作業になるかもしれません。

かといって、スマホで調べた情報や、誰かから聞いた情報、テレビの情報など

一般的な考えをただ並べただけの小論文では高得点を取ることはできません。

合格点を取るためには、頭に浮かんでくる意見をさらに一歩奥に踏み入れた深い意見、あなただけの意見が必要です。

そしてもちろんその意見を裏ずけする論拠が必要です。

小論文対策では”あなただけの考え・意見”を絞り出すところで壁にぶつかってしまう受験生の方が多いです。

そこでこの記事ではあなたの意見と論拠を表現するためのコツを紹介したいと思います。

自分の意見を客観的に問いただす

あるテーマに対して、パッと思い浮かんだ意見や考えはほとんどが主観的なものになってしまいます。

これは誰しも同じような結果になります。自分の経験から得た価値観で物事を考えてしまうものだからです。

それが間違っているわけではありません。大切なのはその先です。

最初に浮かんだ考えを、客観的な立場で、なおかつ具体的に問いかけをしてみましょう。

「なぜそう思ったのか?」「その根拠は?」と行ったように疑問を投げかけ、考えを深めていくことで

より深い考えにたどり着くことができます。

例えば、「他人に嘘をつくのはよくない。」という考えに対して、同意見か反対かを考えるとき

まず「同意見」を選んだ場合、なぜ嘘をつくのは良くないのか?という疑問を持ってみましょう。

  • あなたがそう思うのはどういう状況の時か
  • あなたの周囲に嘘をつく人はいるか
  • あなたは嘘をついたことがあるか
  • なぜ嘘をついてしまうのか

など、思いついた意見に対して疑問を投げかけて、その疑問に対する答えもメモしていきましょう。

思いついただけの意見ではなく、

意見に対して疑問を問いかけ、答えを出す、そしてその答えに対してさらに疑問を問いかける

というプロセスを経て、主観ではなく客観的な意見にたどり着くことです。

普段考えるようなことがないようなテーマの小論文問題だったとしても

こうして掘り下げて意見を深めていくことで、より具体的で根拠のある意見を述べることができます。

考えを深める6つのポイント

小論文6つのポイント
人はそれぞれ様々な価値観や意見を持っています。

自分の経験や価値観で周りの人を見るとどうしても判断が偏ってしまいます。

つまりあなたの独りよがりな意見になりがちです。

読み手が「なるほど」と納得できるような意見を述べるためには

あなた自身の価値観だけではなく、より多くの人が感じること、考えることを取り入れる必要があります。

そのための6つのポイントを紹介します。

①事実を正確に知る

小論文で出題された問題・テーマに関して正しい事実を調べることが大切です。

②問題のバックグラウンド(経緯)を調べる

ある問題に対して、その事柄に至った経緯を調べていきましょう。「いつ」、「どこで」、「誰が」、「なぜ」

と行ったように物事のきっかけを考えていきます。

③客観的な立場で考える

問題について、賛成なのか反対なのかをあなたの考えだけで述べるのではなく、

その問題に関わっている人や事柄などの意見・状況などを取り入れて考えてみましょう。

④日本だけでなく視点を世界に広げて見る

日本で起きている色々な出来事や問題は、日本特有のものであったり、

日本人の考え方や価値観、国民性が関係している場合が多くあります。

視野を広げていくために、文化が違う日本以外の国と比べて意見を深めていきましょう。

⑤専門家の見地を参考にする

問題に関わる専門家(法律問題なら弁護士や司法書士など)の考え方を参考にするのも一つの方法です。

そのジャンルの第一線で活動している人のリアルな意見を取り入れることで、意見の信憑性が高まります。

あなたが専門家でなくても、その問題に対して深い考えを述べることができます。

⑥既成概念を壊す

よく聞くフレーズですが、なかなかこれを実践するのは難しいです。

「当たり前」と思っていることは、自分がそう思い込んでいるという感覚がないので

疑うことすらできないことが多々あります。

例えば、リンゴが木から落ちたのをみて、それが「当たり前」だと思いますよね。

それが普通です。ですが既成概念を壊すことができた人は

リンゴが木から落ちたのをみて、「地球に引き寄せられた!」という新しい視点で見ることができたのです。

あなたの意見や考え方に対して、もう一度「なぜそう思ったのか?」という客観的な視点を取り入れてみてください。

考えを深めることは、「意見」を掘り下げていくこと

意見を掘り下げる
「〇〇だと思う」 → 「なぜ〇〇だと思うのか」 → 「△△だから〇〇だと言える」 → 「△△の根拠は?」

と行ったように、考えを掘り下げていくことが思考を深め、よりレベルの高い小論文が出来上がります。

もし根拠がない主観的な考えの場合は、上のように掘り下げて行った時にどこかでつじつまが合わなかったり

説明できない状態になります。説明できないということはどこかに思い込みや希望的観測が含まれている可能性があります。

説明できない事柄を見つけて、説明できる根拠を見つけながら、あなたの意見の深みを出していきましょう。

正しい小論文教室④問題を正しく読むコツ

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以前の記事(小論文教室3 – 高得点をとる方法)では小論文で問題を正しく理解することが高得点への近道だとお話ししました。

そこで今回の記事は、小論文問題に取り組む時に正しく問題や資料を読み解くコツを紹介していきたいと思います。

今小論文が苦手だと感じている受験生の方も、このコツさえつかめば高得点が取れる小論文を書く力を身につけることができるでしょう。

問題・資料を読み解くポイント

小論文の資料
AO受験の小論文試験では資料を与えられ、その資料を参考に書いていく「資料小論文」であることが多いです。

資料小論文は、与えられた資料を正しく読み解いて、的確な回答を行う必要があります。

そのためにはまず「正しく読み解く力」を身につけなければいけません。

試験時間は決まっているので資料を初めから最後まで何も考えずに読んでいては重要なポイントを抑えることができません。

そこで資料文の重要なポイントを抑える読解法をご紹介いたします。

①まずは論点を理解する

資料の筆者は読み手に伝えたいことがあり、文章を書いています。

論点、つまり「筆者は何を問いかけているのか」を探してみましょう。

文中に疑問形で書かれている場合もありますが、そうでない場合もあります。

はっきり疑問形で書かれていない場合は筆者の意見を読み、あなた自身が推測する必要があります。

②結論を読み取る

筆者の意見を的確に理解するために、論点の次は「結論」を探しましょう。

こちらもはっきりと結論として書いてくれている場合もあれば、エッセイなどではあえて遠い言い回しで書かれている場合もあります。

結論を読み取るコツは接続詞です。「つまり〇〇であると言える」「要するに〇〇である」などの接続詞を意識して探しましょう。

③結論の根拠を探す

結論に対しての理由(論拠)を探します。筆者が結論に対して「なぜそのような意見を持っているのか」という理由を述べている部分です。

具体的な例をあげていたり、原因などが示されています。

④筆者の思想を読み解く

資料文の内容は、筆者の価値観や考え方、根本的な筆者の思想が現れています。

もちろん本文中に直接思想や価値観について書かれていることは少ないので

主張や意見、論拠から筆者の思想を読み取っていきます。

筆者が何を問題提起しているのか、結局筆者は何が言いたいのか、またその理由は何かを意識して資料を読むと

筆者の思想や価値観が見えてきます。

複数の資料が提示された場合

小論文試験では資料は複数ある場合があります。その場合には以下のようなことに気をつけましょう。

  • この問題があなたに何を問うているのかを考える
  • 複数ある資料の共通点と相違点を抑えます。

書く資料には共通したテーマや意見があり、またそれぞれが違う役割を持っています。

それらを読み解いた上でそれぞれの資料の主張を抑えましょう。

数値データの資料を読み解くコツ!

小論文数値データ資料
小論文の資料には文章ではなく数値やグラフなどの図表資料というものもあります。

これらの資料には筆者の主張や価値観などはありません。

では数値データなどの資料を読み取るコツを紹介します。

データ概要を理解する

資料のタイトルを読み、何を表したデータなのかをしっかりと理解しましょう。

そして何を対象としているデータなのか、どの機関が発表したデータなのか

また、どんな条件でまとめられたデータなのかなどを抑えておきます。

数値データの傾向を読み取る

数値データの資料はまず全体を把握し、そのあと細かい部分を確認していきます。

まずはデータが突出した範囲など特徴的な部分をチェックしましょう。

そしてデータ内の共通点や相違点などを見つけていきます。

図表資料を読み取る時は「先入観」などにとらわれずに読解することが大切です。

個人の意見や価値観ではなく、絶対的なデータ情報を処理する力を問われます。

客観的な立場で、資料が何を語っているのか、

結局のところあなたに何を伝えようとしているのかを読み取ることができれば

より良い小論文を書くことができるでしょう。

正しい小論文教室③「高得点をとる方法」

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AO入試では小論文問題の得点が合否に大きく影響します。

小論文問題が苦手な受験生にとっては頭を抱えてしまうようなことですが

これはAO入試で大学に入学するためには必ず乗り越えなければならない現実です。

どうしても小論文は書き方を知らないと「難しいこと」のように感じてしまいますが、

実は要点を押さえて、的確に問題の内容を読み取ることができれば、誰でも合格点を取ることができます。

小論文で高得点を取るポイントは「問題の読み方」

問題を読む受験生
小論文の評価ポイントは、「問題を正確に読み取り、求められている意見を述べる」ことです。

求められている意見を述べるといっても、読み手が求めている意見を書くという意味ではなく

「何を聞かれているのか」を理解し、「適切な意見を述べる」ということ。

例えば、、

「あなたの好きな食べ物はなんですか」

という問いに対して

「私は母が作ったカレーを幼いことから食べていました。母は料理がとても上手でした。」

という回答は適切と言えるでしょうか。

もちろん、適切ではないですね。なぜなら読み手が知りたがっているのは「あなたの好きな食べ物」です。

好きな食べ物を述べ、その理由を書かなければいけないのに

結論は「母は料理が得意」になってしまっています。

これはわかりやすく説明するために極端な例でお話ししましたが

小論文問題ではこのような失敗が多く見られます。

書いているうちに、結局何が言いたいのかわからない、、、という状況に陥りやすいんですね。

まずは設問をしっかり理解

小論文の設問を理解
上記のような失敗をしないように、問題文はしっかりと読みましょう。

多くの場合小論文には資料がついています。この資料をしっかり読めば、その小論文試験では

「何をテーマにするのか」「何を書くのか」「意見を書くときの条件」などのヒントが隠されています。

一つの例を出して見ていきましょう。

【設問】
次の資料から読み取ったことを踏まえて、「豊かさ」をキーワードとして具体例をあげながらあなたの考えを800文字以内で書きなさい。
(資料分あるいは図表資料あり)
【上の問題から読み取れる要素】
■「豊かさ」についての自分の意見、考えを求められている。
■書くときの条件は最低でも4つ

  • ①資料の内容を踏まえて書く
  • ②「豊かさ」というキーワードを使う
  • ③具体例をあげる
  • ④文字数は800文字以内

どんなテーマであっても「何を聞かれているのか」ということと「書くときの条件」をしっかりと掴むことで設問を理解することができます。

これは小論文試験の基本中の基本なので、しっかり対策しておきましょう。

書くときの条件を満たしていないと減点!?

小論文減点
もう一つ例文を見ていきましょう。

【資料の例】
「現在の日本は家庭から排出される二酸化炭素量が増加している。このことが地球温暖化に影響を与えていると考えられる。家庭から排出される二酸化炭素量を抑える努力をする必要がある。」

上記のような資料が与えられ、「環境問題に対するあなたの考えを述べよ」という問題が出されたとき、どのような回答が最も適切なのでしょうか。

【解答例】
①地球温暖化と生態系の変化についての意見
②家庭から出る二酸化炭素ではなく、向上などから排出される二酸化炭素の問題についての意見
③一般家庭からでるゴミ問題や、電気などの資源の無駄遣いに関する意見だが、地球温暖化については書いていない。

上の3つの回答は、全て「条件」を満たしていません。

資料の例を的確に読み取ると「日本の家庭から排出される二酸化炭素量と、それに伴う地球温暖化への影響」という内容を踏まえて回答しなければいけません。

どれかが抜けていると条件を満たしていないと判断されてしまいます。

何を書くかにばかり意識がいきがちですが、実はその前に資料を問題をよく読み、「何を聞かれているのか?」をしっかりと理解することが大切です。

塾などでの小論文対策は、問題文の読み方、資料の読み方に集中して対策を行なっていきましょう。

正しい小論文教室②「小論文を上手に書く5つのポイント」

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前回の「小論文と作文の違い」を読んだ方は、小論文について理解を深めていただけたかと思います。

では実際に原稿用紙を机に置いてペンを手に取ってみても、「何を書けばいいの!?」となかなか筆が進まない人も多いと思います。

小論文教室②では具体的な小論文の書き方を5つのポイントと、小論文で高い評価を得るために必要な力を4つ紹介したいと思います。

この記事を読みながら「小論文を書く」ということを少し具体的にイメージしてみてください。

小論文を書くときに大切な5つのポイント

小論文5ステップ
まずは小論文を書くときに意識すべき5つの重要なポイントを紹介していきます。

STEP1 まずは設問の意味をしっかりと読み取る!

小論文では必ず「テーマ」が与えられます。そのテーマの中身、つまり何を問われているのかを正確に読み取る必要があります。この「読み取る」ことができなければ、お門違いな意見を書き綴ってしまうことになります。テーマをしっかり理解し、出題者の意図を汲み取ることから始めましょう。

STEP2 資料の内容をしっかりと読み取る!

テーマの意味をしっかりと理解したら、次はテーマに関する資料にしっかりと目を通りましょう。資料にはテキストや図表などがありますが、その中にある重要なポイントかどこかを的確に判断します。テキスト資料であれば、執筆者がどんな意見を述べているのかということと、その理由・論拠を理解します。また図表の資料なら数値をよく見て「つまり何が言いたいのか」をしっかりと読み取る必要があります。このとき、あなたの主観的な考えではなく、あくまで客観的な目線で読むことが大切です。

STEP3 小論文の構想を考える

テーマや資料の意味を読み取ることができたら、いよいよあなたの意見を述べるときです。資料の内容に対して自分の意見と照らし合わせたり、疑問点がないかを調べたりします。ときには意見を否定する必要があるかもしれませんし、肯定する場合もあると思います。どんな意見であっても必ず「論拠」の元に意見を述べられるように準備しておきましょう。ただ感情的に否定したり、なんとなくではなく、「私は〇〇だと考える。なぜなら〇〇だから」といったような書き方をしましょう。

STEP4 文章構成を考える

STEP3であなたの意見がまとまったら、次はあなたの考え、意見と、その論拠を正しい筋道を立てて書いていくのですが、実際に書き出す前に全体の文章の流れを決めるとことから始めましょう。行き当たりばったりで書くのではなく、全体の大きな流れを決めておくとスムーズに書くことができます。

STEP5 あなたの意見を表現する

実際に段落を適切に分けながら文章にしていきます。このとき難しい言葉をやたらと使い過ぎたり、適切ではない言葉を使ったりして「自己満足な文章」にならないようにしましょう。コツは「わかりやすい表現」です。読み手が内容を理解しやすいように表現するのがベストです。意見と論拠を書くときには特に読みやすさを注意して書くと良いでしょう。

小論文を書くための4つの力

小論文に必要な力
小論文を書く上で、この力を深めていくと、良い小論文が書けると言われている「力」があります。

その力はこちらの4つです

  • 読解力
  • 発想力
  • 論理的思考力
  • 表現力

読解力

読解力は先ほどの5ステップの中でいうと、「設問を読み取る」、「資料を読み取る」の部分になります。

正しくテーマを読み取ること、資料の内容を読み取ることは小論文を書くスタートラインなのでとても重要です。

ここがうまくいかないと、この後の行程全てが低評価につながってしまいます。

発想力

こちらはSTEP3の構想を考えるという部分で力を発揮しいます。

テーマに対して、また資料の内容に対してあなた独自の意見を生み出すことによって

より厚みのある小論文に仕上がることでしょう。

論理的思考力

こちらはスバリ、「筋道を立てて書く力」です。あなたの意見と、その論拠をしっかりとつなげながら書いていく力が必要です。

つじつまが合わない部分や、説明が足りない部分があるとそこが低評価につながる可能性があります。

表現力

あなたが書いた小論文を読むのは他人です。あなたの言葉で書き、あなたの考えかたとその論拠を書くのですが、

しっかりと読み手に伝えなければいけません。

このとき表現力が高いと、わかりやすく読みやすい文章を書くことができます。

頭の中にある考えを正確に相手に伝えるというテクニックを身につけましょう。

最後に

小論文を書くときの5つのポイントと、小論文を書くための4つの力をご紹介しました。

小論文に慣れていない方は、いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。

もちろんこの記事を読んだだけで完璧にマスターする必要はありません。

大切なのはAO入試専門塾などでの小論文対策で練習することです。

わからないことは講師の先生に尋ねたり、もう一度この記事を読み直してみましょう。

この基本を押さえていくだけで、同じ塾に通う同級生、またあなたと同じようにAO入試を受けるライバルと差をつけられるでしょう。

正しい小論文教室① 「小論文と作文の違いについて」

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AO入試で小論文を書く前に、まず小論文って何?というところから勉強して生きましょう。

小論文は大学に入学してからも書く機会があるので、ここで基本をしっかりマスターしておきましょう。

「正しい小論文教室」シリーズは継続して更新して生きますので、①から順番に一つずつ読んで言ってくださいね。

書き始める前に知っておいてほしい小論文の基本

初めて小論文を書く人にとっては、「小論文ってなんなの?」という疑問から始まると思います。

小学校や中学校で作文は書いたことがある人がほとんどだと思いますが、小論文は根本的に作文とは別物です。

もしAO入試の小論文試験で、小学校の時に書いた作文のような文章を提出してしまうと、

おそらく合格することはできないでしょう。

AO入試専門の塾に通っている人は小論文対策などで、小論文について教えてもらえると思うので

詳しく知っている人もいると思いますが、ここでは「小論文のことを全く知らない!」という人が

1から勉強していけるように、小論文の基本から書いて生きたいと思います。

そもそも小論文とは

小論文とは
小論文というのは、あらかじめテーマが決めれており、そのテーマに対して

「私は〇〇(テーマ)について〇〇と考えています。なぜなら〇〇だからです。」

と言ったように、自分の考えと、その考えの元となる理由(論拠と言います。)を述べていくものです。

「こう思いました嬉しかったです」と感想を書くだけの作文とは違い、道筋を立てながら意見を述べ

理由も一緒に述べて、相手が納得するように書く文章である必要があります。

上手に書く小論文ポイント
高く評価される論文は、論理的根拠に具体性がある論文です。

小論文と作文の違い

作文と小論文の違い
テーマ例:小学校の運動会について

小論文 幼いうちからスポーツなどの運動で競争させ、優劣を決めるのは良くないという理由で、運動会を行わない学校があるが私はこの方針には反対だ。なぜならスポーツや運動が得意な子供が自己の個性を発揮する場を奪うことに繋がると考えるからだ。
作文 運動会でクラス対抗リレーに出場しました。結果は1位でゴールすることができました。ゴールした瞬間、私はとても嬉しかったです。次の運動会でも1位を取れるように頑張りたいと思います。

上の表でもわかるように、小論文の読み手は感想をあなたの知りたいのではなく、あなたの「考える力」を見ています。

読んでいる人があなたの意見に納得するような説明能力が必要です。

文学的におしゃれな言葉や、どんなにうまい言い回しで書いていても

小論文全体を見て、「考え方と理由」がしっかりとした構成にまとまっていなければ

小論文として評価してもらうことはできません。

「〇〇と思う。」だけではなく「なぜ〇〇だと思うのか」まで書く必要があります。

高評価を得る4つのポイント

それでは小論文で高評価を得るために必要なポイントを4つ紹介していきたいと思います。

初めて小論文にチャレンジする受験生の方はこの4つをメモして、小論文の練習に役立ててください。

テーマの読解力

与えられたテーマに関して様々な資料を見たり、情報を集めたりしますが

「そのテーマの背景には何があるのか」まで読み取る努力をして見ましょう。

初めはよくわからないかもしれませんが、AO入試塾などで講師の先生に小論文を見てもらい

添削してもらうことで少しずつ理解していきましょう。

読解力を身につけることができれば大抵のテーマに対応することができます。

あなた独自の発想力

テーマの内容、集めた資料の情報に対して、あなたなりの疑問を探して見たり具体的な例を探して見ましょう。

テーマに対してありきたりな意見が書いてある小論文は高く評価されません。

あなただけの意見、またその根拠を具体的に書くと高く評価してもらえます。

論理的思考能力

自分の意見や具体的な例、論拠がある程度決まればそれを筋道を立てて

小論文に適した構成に組み立てる力です。

これは塾での小論文対策などで練習すればおのずと身についていきます。

めんどくさい!と投げ出したくなることもあるかもしれませんが、AO入試合格のために粘り強く練習しましょう。

表現力

小論文は論理的な書き方が重要ですが、読み手が理解しやすいように書くという表現力も大切です。

これはかっこいい言葉を使うということではなく、あくまで理解しやすい、説得しやすい文章を書けるという意味の表現力です。

小論文は書いているうちに自己満足になることが多いので、読み手が内容を理解しやすいように書くことを心がけて見ましょう。

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AO入試面接の定番質問と「NG回答集」

AO面接
AO入試ではほとんどの場合「面接試験」が課せられることになります。

面接は慣れない場で緊張するという人がほとんどではないでしょうか。

面接を行う前から不安で緊張してしまっている、、、という人も多いと思います。

特に高校生の方は面接の経験はほとんどない思います。

アルバイトの面接などは経験があるかもしれませんが、AO入試の面接とアルバイトの面接は違います。

しっかりと受け答えできなければ大学に落ちてしまう可能性もありますので

緊張感はアルバイトの面接とは比べものにならないと思います。

「面接試験ではどんな質問をされるんだろう…」

「間違った受け答えをしてしまったらどうしよう…」

と心配になっていませんか?

AO入試面接に自信を持って臨めるように、この記事ではAO入試の面接でよく聞かれる質問と

印象が悪い答えの例を上げていきたいと思います。

また印象が良くなる答えの例も書いていきます。

面接試験で面接官の方からの好評価を得るために、今から紹介するポイントをしっかりとおさえて

面接対策を行うようにしましょう。

面接でよくある質問と回答例

面接で良くある回答

「本学を志望した理由を教えてください」

NG回答

  • 先生や親、友達に勧められたから
  • 用意していたセリフを棒読み

人に勧められたからという理由で答えてしまうと、主体性がないように感じ取られてしまいます。

先生や親か大学を進められることはよくあることなので悪いことではありませんが、

面接では「なぜあなたがその大学を志望したのか」を話すようにしましょう。

また決めていたセリフを丸暗記して、棒読みで話すというのも印象は良くありません。

暗記したことをそのまま話すのではなく、あくまであなたの言葉で話しましょう。

【ベスト回答例】
私は生まれ育った〇〇(地名)に愛着があります。「地元の発展に貢献する人材育成」というポリシーに共感したことが最も大きな理由です。

またオープンキャンパスにお伺いした際に地域プロジェクトに参加した先輩方にお話をお伺いして、御学に大変魅力を感じました。

こちらのベスト回答例のようにあなたが死亡する大学・学部の方針を調べ、自分のやりたいことと合致しているというアピールができるといいですね。もちろん地元の大学を受ける方もいれば、遠方の大学を受ける方もいると思いますのでその辺りは臨機応変に言い換えるようにしましょう。

「高校での生活で頑張っていたことはありますか?」

NG回答

  • 平凡すぎるありきたりな回答
  • 質問に関係ない回答をしてしまう

部活のことや、学校行事のことを話す受験生がほとんどですが、

一言「部活を頑張っていました」や「文化祭を頑張っていました」

だけではあまりにも中身がありません。

部活を頑張っていたとしたら、何をどのように頑張り、どう感じたのかを明確に話しましょう。

また質問と関係がない回答をしてしまうパターンもあります。質問に対して的確に回答するようにしましょう。

【ベスト回答例】
特に頑張っていたのは、サッカー部での活動です。最初はうまくプレイできませんでしたが、毎日部活以外の時間もチームメイトと練習を重ねることで、自分が成長していることを実感できて、人とのコミュニケーションの大切さも学ぶことができました。

頑張った内容はなんでも良いですが、どんな風に頑張り、どのような変化があったかを話すと大変印象が良くなるでしょう。

「長所と短所を教えてください」

NG回答

  • 回答が一言で終わってしまう。

「長所は〇〇です。短所は〇〇です。」といったように一言で終わってしまうのはNGです。

ちなみに長所に「粘り強さ」をあげる人はとても多いので話し方を少し工夫してみましょう。

【ベスト回答例】
集中して始めたら、最後まで諦めずに継続できる粘り強さが、私の長所であると思います。小学校から始めたスポーツも今でも継続し、練習しています。短所は少し内向的な性格というところです。今後は多くの方と関わり、プレゼンテーションなどの授業、サークル活動などで短所を改善できるように努力していきたいと思っています。

長所を話すときは具体的な実体験を加えて話すと良いでしょう。

反対の短所は、今後の改善策などを付け加えると前向きで良い回答になるでしょう。

大学に入学したらどんなことをしたいですか?

NG回答

  • 「サークルで友達をいっぱい作りだいです」

これでは幼稚園児が小学校に入学するときに答える回答のようです。

「大学はサークルに入るために行くわけではなく学びに行く場所」

というのが一般的な認識です。おそらく面接担当者もそういった認識でいるでしょう。

遊ぶためにウチの大学に入るのか。。。と思われてしまいます。

【ベスト回答例】
主に〇〇の資格取得を目指して、学習していきたいと思っています。それ以外にもボランティア活動、サークル活動などを通じて、「人の役に立つ」活動や自分以外の人との関わりを大切にしていきたいと思います。

後半に付け加えた「やりたいこと」が介護士なら介護など、看護師や医師なら医療関係など志望校・志望学部に関連性がある内容ならより良い回答になるでしょう。

「オープンキャンパスで実際に本学を見てどう思いましたか?」

NG回答

  • 当たり障りのなさすぎる回答

当たり障りのない内容の回答は間違いとは言えないかもしれませんが、

「すごく楽しかったです」といったような少々幼い印象を与えてしまうことがあります。

この場合も志望学部などに関連した学びに関連することや

興味、関心があることをアピールするといいでしょう。

【ベスト回答例】
模擬授業が大変印象に残っていて、今の時代に起きている問題をより深く理解することができました。大学での学びの奥深さを知り、さらに御学で学びたいという気持ちが強くなりました。

具体的に「〇〇教授の」などを入れるとさらに良いと思います。オープンキャンパスに参加するときはいろんなイベントに参加してポイントをチェックしておきましょう。

「他の大学に併願していますか?」

NG回答

  • 「専願です」
  • 「第一志望です」
  • 「第二志望です」

「専願です」と答えるのがNGなのは嘘の場合です。

もちろん本当に専願であれば専願ですと答えて良いと思いますが、ほとんどの方は専願で受けることはないと思います。

正直に話すのが良いのですが、第二志望だったとしても「第二志望です」とはっきり答えるのはNG。

以下のように相手側に配慮した回答ができるとベストです。

【ベスト回答例】
〇〇大学の入試にもエントリーしています。

(両方合格した場合はどうしますか?)

非常に迷っています。

正直に併願であることを伝えるのはOK。しかし第二志望とはっきりと答えるのは控えましょう。

面接担当者側からすると印象は良くありません。

最後に

面接の質問には、あまりに決まり切った答えを暗記して朗読するように回答するのは良くありませんが

ただ率直に思ったことを話すというだけでは合格につながらない場合もあります。

AO入試の面接を乗り越えるには、しっかりとした対策・準備が必要です。

塾や学校で行ってくれる模擬面接をなんども行い練習しておきましょう。

特にAO入試専門塾なら面接対策が充実していることが多いので、一度チェックしてみると良いでしょう。

【大阪で最も選ばれているAO入試対策塾ランキング】

【AO入試】面接当日の流れをチェック!

AO入試面接の流れ

AO入試の面接はとても緊張しますよね。

実際に面接を経験した人はあの空気感を体験している思います。

またこれから面接を控えている人は不安な気持ちを抱いているのではないでしょうか。

今回の記事では、面接当日に面接会場に行って頭が真っ白にならないために

当日の流れを具体的にご紹介いたします。

AO入試対策塾に通っている人はおそらく講師から詳しく聞いて対策をしていると思いますが

もう一度復習するという気持ちで読んで見てくださいね。

入試面接の流れ・対策

入試面接はAO入試では合否の判定に大きく影響する大切な試験です。

ここで面接官に良い印象を与えて、あなたの気持ちをアピールするチャンスですので

面接会場に着いてから面接が終わるまで、しっかりと気を引き締めて臨みましょう。

①面接会場の控室

面接会場に到着すると、控室に案内されます。または案内板などが設置されているので、それに従って控室を目指しましょう。場所がわからない場合はすぐにスタッフなど関係者に訪ねて遅刻がないようにしてください。

控室では仲の良い友達とおしゃべりをしたり、音楽を聞くのは控えましょう。控えるというより絶対にしないようにしましょう。(かなり印象悪いです)

またスマートフォンを触ったり、通話もNGです。

静かに座り、志望動機や自己アピールで面接官に伝えたいことを頭の中で再チェックしておきます。

意外と緊張で忘れがちなことですが、面接会場に向かうまでに身だしなみが乱れている場合があるので、もう一度確認しておきましょう。

自分の順番が回ってくるまで姿勢を良くして、リラックスして待ちましょう。体調不良などでどうしても控室から離れる場合は、面接会場の担当のスタッフの方に丁寧に申し出て対処してもらってください。

  1. 会場に着いた時点で試験は始まっている。
  2. 待機中は静かに、私語・スマホ厳禁。
  3. 姿勢を良くしてリラックスして待つ。

②面接室に入試

控室で名前を呼ばれたらあなたの番です。はっきりと短く「はい」と返事して、面接室に入室します。

入室の際は2回ドアをノックして、室内からの返事を待ちます。

返事が聞こえたらドアを静かに開けて入室します。ドアはいつものように閉めるのではなくしっかりと両手を添えて丁寧に閉めてください。

ドアを閉めたら面接官の方を向き、「失礼します」と行ってお辞儀をしてください。

面接室には椅子が置いてありますが、勝手に座ってはいけません。名前や受験番号を確認されてから「おかけください」や「どうぞ」など声をかけられてからもう一度お辞儀をして着席してください。

座ってから名前と受験番号の確認があったり、順番が前後することはありますがリラックスして適切に対応しましょう。

面接でのお辞儀の基本

お辞儀をするときは脚を揃えて背筋を伸ばして立ちます。面接官の顔をみて上半身をゆっくりと倒していきましょう。

猫背の方にありがちですが、背中を曲げたままお辞儀してしまわないよう気をつけてください。

面接時の着席の仕方

面接室に入室して、椅子の横に立ちます。「座ってください」や「おかけください」、「どうぞ」など声をかけられたら、一例をして静かに椅子に座ります。

深く座らないようにして、背筋を伸ばして脚を揃えます。もちろんですが背もたれに持たれるのは厳禁です。

  1. 緊張で声が裏返ってしまったりしても慌てずリラックス。
  2. お辞儀は挨拶を行ってから。
  3. 座るよう指示されるまで、勝手に座らない。

③面接開始

面接では、事前に提出している書類(小論文・志望理由書など)、面接の課題に沿って様々な質問が投げかけられます。

「どうして当校を志望したのですか?」
「入学後のビジョンはありますか?」
「将来の進路はどう考えていますか?」
「自己PRをしてください」
「高校生活で力を入れて努力していたことはありますか?」

などは基本的な質問ですのでしっかり対策しておきましょう。
またそれ以外にも

「最近のニュースで気になったものはありますか?」
「志望している学部と関わりのある専門知識についての質問」

なども質問内容に含まれる可能性があります。
質問に答えるときは面接官の目を見てハキハキとした口調で答えましょう。

言葉遣いは、いつもの話し方などがとっさに出ないように集中して敬語で答えます。

質問に対する回答は一言で短く返すよりも、結論を述べ、その理由を付け加えると非常に印象が良いでしょう。

質問に答えているときに「あれ、何が言いたいんだっけ」と質問の趣旨から脱線しないように気をつけてください。

  1. 質問の答えは話が脱線しないように。
  2. 面接官の顔を見て受け答えする。
  3. ハキハキした口調で自分の良さをアピール。

④接室から退出する。

面接の終了が告げられてもまだ気を抜いてはいけません。

退室の仕方が雑だと印象が大きく変わります。最後の最後に悪い印象を与えてしまうと、その悪い印象が強く残ってしまいます。

面接が終わったら、椅子の左側に立ち、「ありがとうございました」と言ってからお辞儀します。

ドアに向かって歩き、ドアの前で面接官の方に向き直し、「失礼します」と言って一例して静かに部屋を出ます。

  1. 退室の印象は、一番強く残る。
  2. 「ありがとうございました」の挨拶を忘れずに。
  3. 面接会場を出るまでは気を抜かない。

最後に

面接の具体的な流れと対策を紹介していきましたがいかがだったでしょうか。

塾で面接対策を行っている人はこう言ったことを実際に模擬面接などで練習していると思います。

頭の中ではうまくできそうでも、実際にやってみると難しい部分もありますよね。

それでもなんども練習すればスムーズにできるようになりますので、しっかりと対策して言ってくださいね。

最後に面接対策のポイントをご紹介して終わりたいと思います。

面接対策5つのポイント

  • 服装、態度、言葉遣い入念に確認する。
  • 入退室は焦らず丁寧に行う。
  • 質問の趣旨を理解して、しっかりと趣旨に沿った回答を心がける。
  • 自分の気持ち、意識、熱意が伝わるように、あなたの言葉で自己アピールする。
  • 面接はなんども練習し、体で覚える。

AO入試(総合選抜型入試)とは?今さら聞けないAO入試の基礎知識

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AO入試(総合選抜型入試)という言葉は、誰でも一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

ですがAO入試を詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか。

あなたがもしAO入試対策塾の講師なら別ですが、一般的にAO入試の詳細は知られていません。

そこで、AO入試での受験を考えている受験生のために、「一体AO入試とは何ぞや」ということをまとめて見ました。

あなたが受験生なら、AO入試のことは知っておいて損はありませんし、あなたが保護者の方なら、

お子様にAO入試のことを質問された時に教えてあげられるかも知れませんので

是非参考にして見て下さい。

AO入試とは?

私立の大学でおよそ80%、国公立大学でおよそ50%の割合で実施しているAO入試ですが、AOって一体何?というところから説明していきます。

AOとは”Admissions Office(アドミッション‐オフィス)”の略です。なんだか難しそうな横文字が出てきましたが、

これは「大学の入学事務局」のことです。

大学の入学事務局が、受験生の個性や志望動機、適正、学習への熱意など総合的に評価して合否を決定する入試方法、

それがAO入試です。

一般入試との違い

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一般入試は学力のみで評価し合否を判断しますが

AO入試では「面接」や「小論文」、「志望理由書」などを提出し

学力以外の様々な角度から評価されます。

つまり一般入試が「学力重視」である一方

AO入試は「出願者の志望学部への熱意や高い志、学習意欲重視」

評価してもらえるということですね。

AO入試のメリット

  1. 学力が足りなくても、志望大学に入学することができる可能性がある。
  2. 大学が求めている人物像で適正を評価するので、大学側と入学生側のミスマッチがない。
  3. 試験期間が一般入試よりも早く行われるため、早く受験を終わらせられる。

AO入試は今となっては人気の入試方法となっています。

しかし人気だからこそ倍率が高くて合格率が低いのではないかと心配になりますよね。

そこでAO入試の気なる合格率を調査しましたのでこちらで掲載したいと思います。

大学AO入試の合格率一覧

今回は2017年のAO入試の合格率と、一般入試の合格率を比較して見ました。

国公立大学

大学名 学部 合格率
AO 一般
京都大学 理学部 9.4 2.6
経済学部 3.4 3.0
東京工業大学 理学院 2.0 3.8
東北大学 法学部 1.4 2.3
横浜国立大学 教育学部 2.0 5.2
九州大学 医学部 2.9 2.3

私立大学

大学名 学部 合格率
AO 一般
慶應大学 総合政策学部 4.9 9.4
環境情報学部 3.7 8.4
法学部 3.7 5.2
早稲田大学 政治経済学部 3.3 6.5
文化構想 2.4 8.1
立教大学 異文化コミュ…学部 3.0 14.2
学習院大学 国際社会科学部 2.2 6.6

このデータを見てみると、AO入試の合格率は一般入試の半分くらいになっていますね。

国公立大学は逆にAO入試の方が合格率が高い場合があるようです。

大学AO入試の選考方法・試験日程

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AO入試では面接や小論文・志望理由書などの書類で合否を決定しますが、

この選考で何を重視するかどうかは大学側の方針によって違います。

面接の内容を重視して選考する

面接の内容を重視して合否を判断する大学は、AO入試のエントリー後、面接を何度も行うことで合否を決定します。

面接で面接官と受験生がコニュニケーションをとる中で受験生の人間性・適正を評価していきます。

合格するためには予備校や塾などで、しっかりとした面接対策が必要になります。

書類の内容を重視して選考する

AO入試で書類内容を重視して合否を判断する大学は小論文やレポート、志望理由書など多くの書類を提出することになります。

一般的には一次選考として書類、二次選考として面接が行われることが多いようです。

大きく分けて二つになりますが、面接の中にはグループ討論などを行うことがあります。

詳しい選考内容については大学側が公表しているWEBサイトチェックしたり、通っている塾の先生などからリアルタイムな受験情報を教えてもらうようにしましょう。

一般的なスケジュール

AO入試スケジュール
出典:https://juken-mikata.net/

浪人生はAO入試を受けられる?

もちろん浪人生でもAO入試を受けることが可能です。

ちなみに社会人の方でもAO入試を受けることは可能です。

社会人の方がAO入試を受ける際は、学校からの推薦状が必要ないので、

自信がある方は社会人の方は一般入試ではなくAO入試にチャレンジされる方もいるようです。

最後に

AO入試のことを大まかに理解していただけたでしょうか。

一般入試かAO入試かで迷っている方は、この記事を見てAO入試のメリットや魅力を少しでも

感じていただければ嬉しいです。

一般入試にも、AO入試にもそれぞれに長所がありますので、あなたにあった受験方法で

大学受験合格を目指して見てください。

AO入試に確実に合格するには、独学でも学校で教えてもらうだけでもなく

AO入試のプロ講師が在籍する塾に一度相談してみるのも良いかもしれません。

もしよければこちらの記事もご覧ください。
【AO入試対策がしっかりしている人気の学習塾ランキング】

これでAO入試の小論文対策は完璧!【小論文書き方まとめ】

小論文の書き方

AO入試や国公立大学の二次試験でも課されることがある小論文試験。

この記事では、AO入試で受かるための小論文の書き方のポイントをまとめました。

AO入試で高評価を得られる”小論文”の書き方!

小論文とは..?

小論文とは、あらかじめ与えられたテーマや題材について、自分の意見や考えを制限時間以内に文章にまとめるというものです。ただつらつらと自分の意見を書くだけではなく、文章を書く順序や構成なども評価の対象になるので、事前の対策が重要です。

塾で小論文対策をしている方は、おそらくすでに小論文の知識やスキルは身についてきているかもしれません。

ですがまだ塾に通っていなかったり、対策をしたことがない方は試験当日までにしっかりと対策を行っておきましょう。

【対策1】理論立てをしながら意見を文章で述べていく

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小論文は簡単にいうと作文のようなものですが、当然のことながら小学校の時と同じ感覚で各作文では高評価は得られません。

小論文で評価の判断基準になっているのが「なぜそう考えたか」という理由を理論立てて説明できているかという部分です。

「こう思いました」と書くだけではなく、「こう思った。その理由は〇〇だから」と言った具合に意見や価値観を盛り込んで書いていく必要があります。

大学受験の小論文で問われる力

  1. 与えられた課題を正確に読み取る力
  2. 意見を理論立てて主張する力
  3. わかりやすい文章構成で書く力

【対策2】小論文のタイプ

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大学によって求められる小論文の種類は異なります。志望校の傾向をチェックして適切な対策を立てていきましょう。

よくある小論文のタイプを紹介していきます。

自己型

自己型小論文は、その大学を志望のする動機や自己PRを書いたり、課題文を与えられ、受験者の価値観を尋ねるタイプです。あなた自身の特徴や今まで取り組んできたことなどを書き出し、自分の価値観、考え方を整理して対策します。

学部型

経済学部なら経済関係、医学部なら医療関係、法学部なら法律関係など、志望学部に関連したテーマで小論文を書くタイプです。志望する学部について入念に勉強し、資料や教科書を読んで対策していきましょう。

社会問題型

学科や学部にとらわれず、最近の時事問題やニュースで話題になったことなどがテーマになるタイプの小論文です。新聞やテレビの報道ニュースなどをチェックして、社会で今起こっている問題などを把握し、それについて調査してあなたの考えをまとめておきましょう。

【対策3】小論文の書き方・構成を練習

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小論文の構成の基本は「序論」・「本論」・「結論」の三つでまとめるのが一般的です。

初めて小論文を書く方は、書き出しに迷ったり、構成がわからなくて困ることがあると思います。

確実に高評価につながる書き出し・構成を知り、対策を行う必要があります。

小論文の序論(意見提示)

小論文の書き出しは意見提示から入ります。小説でいうと起承転結の「起」の部分になります。

この書き出し部分は、あなたが書く小論文の方向性が決まる部分なのでとても大切です。

一般的に小論文の序論ではテーマに対して自分の意見を書いて「こういう立ち位置で書いていきます」という宣言する形にもなります。

小論文の本論(意見の理由や根拠)

本論は小論文でのメインになる部分です。序論で書いたあなたの意見や考え方を、この本論で論理的・かつ客観的に根拠を示すことで高評価を得られる小論文になります。

難しく書いていますが、とても単純なことです。序論で書いたあなたの意見に対して「なぜそう思うか」という理由を書いていけば良いのです。

その理由の説得力を高めるために、根拠や例などを展開して書いていくとさらに読み手はあなたの考えを読み取りやすくなります。

試験官は小論文の構成や意見などを見て評価すると同時に、「しっかりと小論文の書き方を学んでいるか」というところも見ています。

ですので日頃から塾などで小論文の書き方とテーマについて対策を行い、経験を積み上げていくことが大切です。

【本論を書くコツ】
高評価を得る小論文を書くためには「十分な根拠を示した本論」が必要です。しっかりとした根拠を書くために、本論を書く前に、本論で書くネタをあらかじめ書き出しておきます。

本論を書きながら全体の構成を考えるのは思いつきで意見を述べているのと同じことです。これは小論文が苦手な人がしてしまいがちな失敗です。

本論の根拠・理由に厚みがあればあるほど小論文全体の完成度が高くなります。

小論文の結論(全体のまとめ・結論)

いよいよ結論に入ります。結論を書くときは残りの文字数をまず確認しましょう。そして序論・本論の内容のまとめを書きながら、最後にもう一度あなたの意見を明確に書きます。

結論を書くときの注意としては、序論や本論で提示していない新しい要素(考え方とか価値観とか)を持ち出さないようにしましょう。

内容をまとめられたら小論文の完成です。

最後に

小論文が得意な人もいれば、苦手な人もいると思います。ですが小論文試験で高評価を得られる論文が書けるかどうかは対策・練習を入念に行ったかどうかで決まります。今苦手だと思っていても、練習して知識・テクニックを身につければ得意分野にもなります。

要はコツを知っているかどうかです。AO入試対策塾で小論文のプロ講師に適切な対策を行ってもらい、完璧に完成度の高い小論文が書けるよう練習していきましょう。
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