AO入試で小論文を書く前に、まず小論文って何?というところから勉強して生きましょう。
小論文は大学に入学してからも書く機会があるので、ここで基本をしっかりマスターしておきましょう。
「正しい小論文教室」シリーズは継続して更新して生きますので、①から順番に一つずつ読んで言ってくださいね。
書き始める前に知っておいてほしい小論文の基本
初めて小論文を書く人にとっては、「小論文ってなんなの?」という疑問から始まると思います。
小学校や中学校で作文は書いたことがある人がほとんどだと思いますが、小論文は根本的に作文とは別物です。
もしAO入試の小論文試験で、小学校の時に書いた作文のような文章を提出してしまうと、
おそらく合格することはできないでしょう。
AO入試専門の塾に通っている人は小論文対策などで、小論文について教えてもらえると思うので
詳しく知っている人もいると思いますが、ここでは「小論文のことを全く知らない!」という人が
1から勉強していけるように、小論文の基本から書いて生きたいと思います。
そもそも小論文とは
小論文というのは、あらかじめテーマが決めれており、そのテーマに対して
「私は〇〇(テーマ)について〇〇と考えています。なぜなら〇〇だからです。」
と言ったように、自分の考えと、その考えの元となる理由(論拠と言います。)を述べていくものです。
「こう思いました嬉しかったです」と感想を書くだけの作文とは違い、道筋を立てながら意見を述べ
理由も一緒に述べて、相手が納得するように書く文章である必要があります。
高く評価される論文は、論理的根拠に具体性がある論文です。
小論文と作文の違い
テーマ例:小学校の運動会について
小論文 | 幼いうちからスポーツなどの運動で競争させ、優劣を決めるのは良くないという理由で、運動会を行わない学校があるが私はこの方針には反対だ。なぜならスポーツや運動が得意な子供が自己の個性を発揮する場を奪うことに繋がると考えるからだ。 |
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作文 | 運動会でクラス対抗リレーに出場しました。結果は1位でゴールすることができました。ゴールした瞬間、私はとても嬉しかったです。次の運動会でも1位を取れるように頑張りたいと思います。 |
上の表でもわかるように、小論文の読み手は感想をあなたの知りたいのではなく、あなたの「考える力」を見ています。
読んでいる人があなたの意見に納得するような説明能力が必要です。
文学的におしゃれな言葉や、どんなにうまい言い回しで書いていても
小論文全体を見て、「考え方と理由」がしっかりとした構成にまとまっていなければ
小論文として評価してもらうことはできません。
「〇〇と思う。」だけではなく「なぜ〇〇だと思うのか」まで書く必要があります。
高評価を得る4つのポイント
それでは小論文で高評価を得るために必要なポイントを4つ紹介していきたいと思います。
初めて小論文にチャレンジする受験生の方はこの4つをメモして、小論文の練習に役立ててください。
テーマの読解力
与えられたテーマに関して様々な資料を見たり、情報を集めたりしますが
「そのテーマの背景には何があるのか」まで読み取る努力をして見ましょう。
初めはよくわからないかもしれませんが、AO入試塾などで講師の先生に小論文を見てもらい
添削してもらうことで少しずつ理解していきましょう。
読解力を身につけることができれば大抵のテーマに対応することができます。
あなた独自の発想力
テーマの内容、集めた資料の情報に対して、あなたなりの疑問を探して見たり具体的な例を探して見ましょう。
テーマに対してありきたりな意見が書いてある小論文は高く評価されません。
あなただけの意見、またその根拠を具体的に書くと高く評価してもらえます。
論理的思考能力
自分の意見や具体的な例、論拠がある程度決まればそれを筋道を立てて
小論文に適した構成に組み立てる力です。
これは塾での小論文対策などで練習すればおのずと身についていきます。
めんどくさい!と投げ出したくなることもあるかもしれませんが、AO入試合格のために粘り強く練習しましょう。
表現力
小論文は論理的な書き方が重要ですが、読み手が理解しやすいように書くという表現力も大切です。
これはかっこいい言葉を使うということではなく、あくまで理解しやすい、説得しやすい文章を書けるという意味の表現力です。
小論文は書いているうちに自己満足になることが多いので、読み手が内容を理解しやすいように書くことを心がけて見ましょう。